もう稀紗の家に着く。



まだ50mも歩いてないのに。



「じゃあ、おやすみ。」


「うん。
また月曜日。」



稀紗は手を振って家に入っていった。



ドアが閉まったのを見届けてから、自分の頭をパチンと叩く。



「あ~、もう!
情けねぇな。」




散々自分を貶しながら俺は家に帰った。