私の彼氏と野球と私

寛明は嬉しそうに笑ってまた走って行った。



「お兄ちゃん、サイテー。」


「煩い。
喜んでんだからいいだろ。」



稀紗はうーんと唸りながら肉にかぶりつく。



「お前さぁ、もう少しゆっくり食べれば?」


「美味しくて。
いいお肉だね。」


「母さんに内緒で一番高い肉買ってやった。」



お使いに行ったんだから、これくらいは許されるだろう。