私の彼氏と野球と私

「一本。」



ポンッと背中を叩いて追い越すと、すぐに追いついてきた。



「いいなあ、足長くて。」


「普通だろ。」


「どうせ私は足短いですよ。」



拗ねたフリをすると、いつもの通り謝ってきた。



「悪い。」