しばらく待つと、ゆっくり拓也は話し始めた。



「言うと、もしかしたら家族ぐるみで遊べなくなるかも。」


「それは嫌だ。
でもなんで?」


「俺らの両親や家族は俺らを幼なじみじゃなく男と女として見るだろ?
なら普通親がそんな二人をほっとくか?」



ガンガン照りつける太陽がまぶしいのか、目を細めながら拓也は言った。



「そういうものなの?」


「たぶん。
…テレビでやってた。」