私の彼氏と野球と私

その時は拓也と寛明が遊びに来ていたんだけど、実の親や弟より拓也が一番心配していた。



それはもう見物で…。



血を流す私を見て、真っ先に悲鳴を上げたのは拓也で。



周りの反応は「まあ絆創膏でも貼っておいたら大丈夫だろう。」くらいのモンだったんだけど、拓也はケータイを取り出して救急車を呼ぼうとしていた。



「あの時は面白かったなぁ。」
 

「馬鹿!
頼むから止めてくれ。」



今度は本当に卒倒しそうだったから止めておこう。