私の彼氏と野球と私

こういうところは普通の男の子だって思う。



いつもは大人びていて、自分と同い年か疑うのに。



「なにをにやついてんだよ。」


「なんでもない。」


拓也は首を傾げて変なヤツ、と呟いた。



「今なんて?」


言いながら脇腹をつっついてやった。


「うあっ!!」


拓也の弱点は脇腹だ。