私の彼氏と野球と私

「やっぱいいや。
拓也、違うの見よう?」



俺は自分の財布と睨めっこ。



買ってやりたいけど、俺も色々…。



「いらないよ?」



察したのか、稀紗が声をかけた。

(つーか俺財布隠してやれよ。)



「似たようなの持ってるし。」


「わかった。」



畜生、デザイナーめ。

なんでアンタ有名なんだよ。



俺はあちこちを指してはしゃぐ稀紗を見て、少しずつ機嫌を直した。