私の彼氏と野球と私

店はL字型で、突き当たって左に曲がるとまた広がっていた。



「結構広いね。」


「ああ。
はぐれるなよ?」



言った後、稀紗は俺の手をとった。



ニヤけ顔を必死で隠し、俺は稀紗の後をついていった。



「ん~、このネックレス可愛い。」


「どれどれ?」



稀紗が目の高さに持ち上げたのは、雫の形をしたものだった。



水色の透明の玉の周りに、銀で線が引いてあるやつ。



値札をさり気なく見るとなるほど、稀紗が悩むワケだ。



5000円って…。


小遣いじゃ難しいな。