私の彼氏と野球と私


*拓也side*



もう絶対連れってやらない。



稀紗め、俺をからかいやがって。



隣の稀紗をチラッと見ると、気付いた稀紗が上目遣いに見上げてきた。



くそ、可愛い。


計算無しでやっているのがまた。



“次は〇〇駅です。”



このアナウンスに俺は稀紗に声をかけ、立ち上がった。



確か、駅を出て左。


道順を頭の中で確認しながら俺は電車を降りた。



「拓也!」



後ろで聞こえた稀紗の声に振り返る。