私の彼氏と野球と私

ちょっとスネが混じってきた。



ちょっと可愛いかも。



「稀紗ぁ。」



小さく語尾を伸ばすのが可愛くて、私は返事を返した。



「何?」


「雑貨屋。」



不貞腐れた響きの拓也の声。



「えっ?」


「雑貨屋に行くの。」


「電車に乗って行くくらい遠い所に知ってる雑貨屋さんあるの?」



ちょっと、イヤ、かなり意外。



「加代情報。
新しくオープンしたらしい。」



可愛い。


この子供みたいな表情、胸がキュンと鳴る。



「ありがとう。」



嬉しくて、拓也の手をギュッと握った。



「驚かせようとしてくれたんだ。」


「そんなんじゃない。」



照れてる照れてる。



クスッと笑った私に拓也の睨みが飛んだ。