幻覚かな?



でもその直後、勢いよくドアが開いて拓也が入ってきた。



「お前…。」



拓也は目を揉んで固まっている私を見て、ため息をついた。



「大体想像はつく。
本物だから座れ。」
 


言われるままにベッドに腰掛ける。



「お前、寂しいの?」


「!?」


「だから、正直に。」



私は長い沈黙の後頷いた。



「そっか。
言えよ馬鹿。」



ムッときて顔を上げると、拓也と目が合った。



「これからどうして欲しいか言え。」