「じゃあ、今日の練習止めよか。
拓也、頑張ってな〜。」



順平は笑ってスポーツバックを担いで行ってしまった。



俺も自分のを担いで歩き出した。


ちゃんと謝ろう。



…ちょっと恥ずかしいな。




ーーーーーー………。



「拓也は恥ずかしいっていうのが先にくる奴やからなぁ。」


「稀紗も、言葉にしないタイプなんだよね。
小林君、ちゃんと稀紗リード出来るかな。」



前で二人がこんなやりとりをしていたのを、拓也は全く知らなかった。