私の彼氏と野球と私

「稀紗と会わないってことは、本当に好きじゃないんじゃないの?」



なんだよ。


なんでコイツに言われなきゃいけないんだよ。



「なんでそんな事お前が言うんだよ。」


「稀紗が悩んでるからよ。」



サラリと言われた言葉に俺はギョッとした。



「マジ!?」


「大マジよ。」


「でも、たまに俺が稀紗ん家行ったり、稀紗が来たりしてるぞ?」


「それって二人きり?」



うっ、と詰まった俺を見て、加代は言った。