私の彼氏と野球と私

「ダメ、私が収まらない。」



言うが早いか、加代は私の手を振りほどいて走っていってしまった。



「加代ぉ!」



足で私が勝てるワケない。



必死で叫ぶことしか出来なかった。




「あ、あぁ〜…。」



加代はあっという間に拓也に近づき、体当たりした。



あ、もう私ダメ。



私はダッと校門にダッシュした。