「は?」


「だって、今まで答えはぐらかしてばっかだったもん。」



あぁ、なにがしたいかわかんねぇって言ったからか?



「とにかく、今までの忘れろ。」


「やだ。
喧嘩したときにあんなこと言われたって言っていじめてやる。」



馬鹿野郎、と小突いたけど、内心は仕方ないと思った。



こんだけ稀紗困らせたんだもんなぁ。

ていうかホントに俺はなにがしたかったんだろう。



「稀紗、大好き。」


「へっ!?」



驚く稀紗を無視して、抱きしめる腕に力を込めた。



そして、唇にキスをした。



「いい?」


真っ赤な顔してるんだろうな、俺。


そんなことを思いながら、稀紗に聞いた。


恥ずかしそうに頷いた稀紗をそおっとベッドに倒し、俺はもう一度口付けた。