このままじゃ俺はずっと変わらないままだ。



「何も別れようって言ってない。
ただ、時間が欲しいだけだ…。」



悲劇のヒロインぶってるのはわかってるけど…。



「じゃあ、な。」



もう話は終わりだとアピールしてベッドに潜り込む。



稀紗はまたねと言って部屋を出た。



またねに込められた“待ってる”に、俺は泣きたくなった。






俺は俺が嫌いだ。


もっと性格をよくするように頑張ろう。


そして、本当の“男”になってやる。