私の彼氏と野球と私

被せるように言うと、顔を歪めて稀紗は頷いた。



戸惑いながら稀紗の隣に座る。



「知ってる。
けど、悩むよ。
稀紗、怖くなかった?」



ためらいながら稀紗は答えた。



「怖かった。」


「だろ?
なのに悩まないなんて、稀紗が好きじゃないって言ってるようなもんだよ。」



怖がらせても平気なワケない。


そう続けると、稀紗は口を開いた。



「じゃあ最初からやらなければいいじゃない。」


「それが出来なくてっ…!
こんなことになってるんだろ!?」



つい声を荒げてしまう。


また怯えた稀紗に、胸を抉られる。



「悪い…。」



もう、俺は自分が嫌いだ。