私の彼氏と野球と私

「なんだよ。」


「ゴメンね?」



…ちょっと可哀想かな?



でも、俺を妬かせたんだからな。

妬かせた!?



自分で思ったことにビックリして、目を見開いた。



「ゴメン!」



稀紗がまた慌てて言った。



「…わかったから。
こっち来い。」



素直に稀紗は近寄ってきた。



その腕をグイッと引っ張り、すっぽり包む。



「拓也!?」



俺がベッドに座っているため、稀紗はバランスを崩してよろけた。