私の彼氏と野球と私

「なんで?」


「どうせけしかけたの拓也でしょ。」



ハアッと息をついて、稀紗は順平の近寄った。



「大丈夫?
ゴメンね、拓也が。」



…俺のせいかよ。



なんかムカつく。



俺は腕組みをして、稀紗を睨んだ。



気付いた順平が稀紗に言う。



「稀紗ちゃん、俺はいいから拓也のトコ行ったり?」



でも、と口籠もる稀紗に、もう一押しする順平。



「俺は加代とイチャイチャするで。」



ようやく稀紗は俺の所に戻ってきた。