私の彼氏と野球と私

「ぐわあっ!?」



順平は膝をつき、腹を押さえてうずくまった。



「じゅ、順平!?」



加代は急いでしゃがみこみ、順平を擦る。



「拓也?」


「うん。」



稀紗はホッと力を抜いて、俺にもたれかかってきた。



ギュッと抱き締める。



「ビックリしたぁ。」


「そりゃ驚かせたもん。」



うん、と笑って、稀紗は俺に腕を回した。



「お前…。
もうちょっと可愛げのある驚き方あるんとちゃう?
稀紗ちゃんなんか“きゃあっ!”よ?」


「うるさい!」



早くもむこうは喧嘩勃発。



「拓也のせいでしょ?」



稀紗は呆れたように言って、俺を見上げた。