私の彼氏と野球と私

「拓也達遅いねぇ。」 


「うん。」



加代は生返事だが、稀紗は本気で時計を見ている。



「事故とかじゃないよね?」



なんだか驚かすのが悪くなってきた。



「おい、なんか可哀想ちゃう?」



順平も小言で囁く。



「なんだかなぁ。」



でも、驚かすのは止めないでおこう。



順平にこそっと囁くと、順平は乗り気で頷いた。



二人が背中を向けた隙に、急いで近寄り、せーのでそれぞれ抱きついた。



「うわあっ!?」


「きゃあっ!?」



加代は叫んで順平を殴り、稀紗は悲鳴を上げて縮まった。