順平の親に感謝。



ったく、あいつ等息子の体育祭かて関係ないんや、と順平は口を尖らせた。


でもそのお陰で俺達集まれるんだよな。



「智は誘ったのか?」


「ううん。
誘う?」



酷ぇな。


俺はケータイを出して、智にメールした。



“今から順平ん家で打ち上げやるけど、来る?”



パチンとケータイを閉じると、順平が口を尖らせて言った。



「智来ると、稀紗ちゃんにちょっかいかけられるで?」



俺はピタッと足を止めた。