一時間目のチャイムが鳴って、朝の会が終わると、俺と順平は紙を出しに行った。



「お前ら野球部か。
青春だな〜。」



猿渡は頑張れよと言って教室を出て行った。



「拓也、知っとったか?」

「何が?」


「野球部の顧問、厳しい人なんやって。
でも上手いらしいで。」



ふーん。

上手くなれるなら厳しくたっていい。



俺は練習が楽しみになった。