「アホかお前は。」



目を剥いて私を振り返った拓也の顔は般若顔負けだった。



「だって。」


「こんな奴にやるなら溝に捨てろ!」


「そうそう。
稀紗ちゃん、コイツに気ぃ使わんでいいて。

拓也とラブラブしとき。」



順平君も何気なく酷い。



「うん。」



私は気圧されて頷いた。



それから智君に近づかせてもらえなかった。






そんなこんなで、体育祭は終わっていった…。