「ありがとう。」



嬉しい。


けど、恥ずかしい。



耳元を抑え、私は俯いた。


「まったく、手作りじゃないの俺だけかよ。」



智君はぷうっと頬を膨らませて見せた。



「キモイ。」



が、拓也に一睨みされ空気を抜いた。



「彼女おらん寂しい奴やからしゃーない。」



順平君も庇うつもりはサラサラなさそう。



「ちょっと食べる?」



私がお弁当を差し出すと、即座に拓也が奪い取った。