私の彼氏と野球と私

「稀紗、そろそろお昼食べよっか。」



加代が私の腕を引っ張った。



いつの間にかお昼休みに突入していたらしい。



私は頷いて加代達の後ろをついていった。







「あ〜幸せ。」



順平君が加代を見ながら言った。


残念ながら、加代は気付いてなかったけど。



加代の作ったお弁当をまたパクつき、順平は笑った。



と、突然拓也が私の耳元で囁いた。



「俺も幸せ。」



拓也は今、私が作ったお弁当を頬張っている。