私の彼氏と野球と私

もうダメ。



これ以上何も出来ない。



みんなが走り終わり、退場するまで私は放心状態だった。






「よかったぞ。」



組の場所にたどり着くと、拓也がポンッと肩を叩いて言ってくれた。



「終わった…。」



そのまま拓也にもたれかかる。



拓也はそのままでいてくれ、肩に手を回してくれさえした。



「ラブラブやんか、二人とも。」


「ホントホント。
せっかく褒めにきたのにお邪魔みたい。
行こ、順平。」



加代達は横から私達を眺め、冷やかした。