私の彼氏と野球と私



そして当日





「わぁお。」



隣の稀紗は面白いくらいに沈黙している。



「仕方ないだろ。
さっさと行くぞ。」



稀紗はまた唸り声を上げて玄関を出た。



今日の天気は晴れ



体育祭日和だ。



ノロノロと出てきた稀紗を引っ掴み、駅へ歩き出した。