私の彼氏と野球と私

「今日、泊まってく?」



いきなり拓也は言った。



「親も寛明もいないし。」


「いいの?」


「ん。」



やった!

久し振りのお泊まりだ。



「寛明いないのは寂しいな。」


「…おい」


「冗談。」



実は本気だったりして…。

なんか恥ずかしいんだもんなぁ。



「俺マジで妬くぞ。」



口を尖らせてそっぽを向く表情が可愛くて笑ってしまう。