*稀紗side*



「話って返事?」


「はい。」



次の日の練習、私は入江君を呼び出した。



「付き合えません。」



入江君はハァーッとため息をついた。



「小林と付き合ってるんだろ?」


「えっ…。」



拓也言ったのかな?



「アイツ、浅野さんのこと呼び捨てにしてた。」



私の不思議そうな顔を見て、説明してくれた。



「付き合ってる。」



私が頷くと、またため息をついた。