私の彼氏と野球と私

「何が大丈夫じゃボケ。」



智に蹴りが飛ぶ。



俺は勝手にしろと言い置いて席についた。



座ると、斜め前の席の稀紗と目が合った。



稀紗は友達と喋っていて、手を振れない代わりに微笑んでくれた。



俺も微笑み返す。