「稀紗〜。」



暗い部屋の中に、人の気配はない。



「どこだよ…。」



一応、倉庫裏も見てくるか。





ひょいと覗いてみたけど、誰もいない。



「先に帰ったかな?」



俺はバックを担ぎ上げ、駅に向かった。