「妙に静かだ。
話かけても返事がない。」


「確かに。」



順平も心配そうにチラッと稀紗を見る。



「お前がまた何か無神経なこと言ったんじゃないんか?」


「それはない。
稀紗の家で昼飯食って、そのまま普通に別れた。」



キスのことは伏せて話す。


「そっか。
学校には一緒に来たんか?」


「いや、別々に。」


「その間に何かあったんだな。」



俺もそう思う。