私の彼氏と野球と私


*拓也side*



「今日も愛しの彼女と登校?」



教室に入ってすぐ、親友の智(サトル)が俺に絡んできた。



あながちハズレではないその指摘。



俺は曖昧に笑って誤魔化した。



「いいなぁ、拓也は。
女の幼なじみなんて美味しいモン持っててさ。」


「悔しかったら女グセ直せ。」



コイツ、俺と同い年なのに、彼女が何人もいる。



末恐ろしいヤツ…。