私の彼氏と野球と私

「順平がひ弱なだけでしょ?」



歩いて来た加代が軽く順平の足を蹴ってからかった。



「やかましいわ。」


「加代コイツニヤついてるぞ。」


「うわ、馬鹿が移る…。」



加代はヒッと声を出して順平を避ける。



「お前なぁ、俺一応彼氏やで?!」


「愛人いるんでしょ。」


「まだあの自己紹介覚えとんのか。」



順平は笑いながら言った。