私の彼氏と野球と私

確かにこの暑さの中の練習は堪える。



「拓也はなんでそんな余裕なん?」



順平は目を閉じたまま俺に話し掛けた。



「別に余裕じゃないけど。」


「俺への嫌味か。」



フッと笑う声が聞こえる。



「俺、これでも疲れてるんだぜ?」



息も荒くなっている。