私の彼氏と野球と私

そんなつもりはなかったけどな…。



「うん。
稀紗ちゃんも言ってたし。」


「心配してたか?」



順平は無言で頷いた。



そっか。
また言っとかなきゃな。



ちょうど稀紗がお茶を持って歩いてきたから駆け寄った。



「どうしたの?」


「俺、なんでもないから。」


「は?」



稀紗は心底不思議そうな顔をした。