*稀紗side*



「おはよう。」



玄関を出ると、ちょうど前の道を歩いていた拓也に声をかけた。



「おぅ。」



いつもよりちょっとたどたどしい返事が返ってきた。


実は私達、昨日付き合うことになったんだ。



元々私達は幼なじみで、それこそ生まれた病院も一緒だ。