心の居場所


翌日、私は屋上へと足を踏み出す

やっぱり私に居場所はないから

存在している意味はないから


靴を脱ぎかけた、その時だった


〈チリン〉

鈴の音が聞こえると同時に懐かしい声がした


『心愛っ!!』

走ってきたのか彼女は息を切らしていた


…優佳、

やっぱり優佳は来てくれる


でも、もう何でもいい


『昨日、何で来なかったの、?』


コロンっと少し寂しそうな鈴の音が静かな屋上に響く


「…」

上手く言えない、どこからどこまで言っていいのか。

てか優しい優佳にもうこれ以上迷惑かけられない


すると突然後ろから手が伸びた

そのまま優佳は私を抱きしめる


ああ、人肌ってこんなにあったかかったんだ