君と僕との最後の一週間

「まぁ驚くよな、普通。でも俺は本気なんさ。」

「へぇ~。」

ホントに真剣な顔で、ちょっと子供みたいなわくわくした顔で言うから。

僕はちょっと見惚れてしまっていた。

「でさ、お昼どう?一緒に。」

と聞かれて、あっ、と恥ずかしくなってうつ向いてしまった。
本人は気にしていないみたいだが。
僕がうつ向いたのを駄目なのかと勘違いして帰ろうとしていた。

「無理なら良いんだ。じゃあな。」

「あっ待ってください。違うんです。」

と僕は、もう出口付近にいた彼を、レジから離れて追い掛け服の端を掴んでいた。

「あっごめんなさい。あの…良いですょ。お昼…一緒に食べても。」

掴んでいた事に謝ってすぐ離し、海兎さんが振り替える気配を感じて、うつ向いて答えた。

「マジ!?サンキュ。じゃあ終るまで待ってるな!」

と明るい声を彼は出した。僕は顔をあげて笑っている海兎さんをみて安心した。










一瞬嫌われたのかと思ったから……




「はい!」

僕はそう答え店に戻った。