君と僕との最後の一週間



「あと1時間で休憩?じゃあ俺とお昼一緒に行かない?」


突然声をかけられて、僕は余りの驚きに、叫びそうになるのを必死でこらえた。

声のした方を見るとそこには……

「あっ!・・か・・海兎、さん?」

僕は口をぱくぱくしながら、何とか相手の名前を言った。
そこには、笑顔でコッチを見ている海兎さんの姿があった。

てか笑いをこらえた感じで…。

「何笑ってるんですか!!」

「いや、そんなに驚くとは思ってなくてさ。」

そういいながらまだ笑ってる。僕は膨れっ面をしながら、なんですか?と聞いた。

「うん。やっぱ逢いたくてさ、来ちゃった!(笑)
それに買いたい本有ったし。

そしたらさ休憩って呟いてるお前さんがいたから、ちょうど良いなと思って。」

と腕に抱えていた本を、僕の目の前に置いた。古い蔵書数冊を……

「はぁ。結構買うんですね。」

僕は手際よくその分厚い蔵書を、会計し紙の手提げ袋に入れていく。

「まぁね。俺こう見えても、文学部目指してるから。」