君と僕との最後の一週間


「海兎っす。よかったあ~~。覚えててくれて。
“誰ですか?”とかって返って来たらマジへこんでたよ。

そっか、朝から晩まで暇無いか。それじゃあしょうがないな。

じゃあまたの機会に誘うよ。

またメールするなぁ~(・o・)ノ」

と返事が返って来た。僕は正直驚いた。昨日逢ったばっかりで、いきなりメールしてきて。

断わったのに、気を悪くすることなく。またメールすると返して来たあの人に。

「悪い人じゃないのかなぁ?」

僕は最初、あんな出逢い方をしたから、本当“なんだこの人”って軽い人に見てた。

でも、このメールを見て、また逢ってみたくなっていた。

―パタン 携帯を閉じて。

「さぁ、バイトバイト。」

僕は今度こそベットから降りて、キッチンに向かった。











「ありがとうございました!」

会計を済ませ、本を手渡して頭をさげた。

もうすぐお昼だなぁ。今日はなに食べようかな。

僕は、夜間校に入学してからずっと、この本屋でアルバイトをしている。もうすぐ1年になる。