君と僕との最後の一週間


「良いよ、俺が払うから。」

と僕より先に伝票を取って、さっさと会計に行ってしまった。

「えっ…ちょっ…待ってください!!」

僕は慌てて追い掛けた。
そんな逢ったばっかりなのに、奢ってもらうわけには行かない。

僕はこう言う事には敏感だ。やっぱり、そう簡単に人に頼りたくはない。

「ありがとうございました。」

追い付いた頃には、海兎は会計を終えていた。

「あっ!!待ってくださいって言ったじゃないですか。」

「良いって、昨日のお詫びしたいって言ったろ?それに俺が勝手にしてることさ。気にすんなって。」

でも、とまだ納得しない僕に、海兎はじゃあ今度休みの日に、ちゃんと逢って俺と遊んでよ、“それでチャラ”と言った。

「う…分かりました。」

それならいいかと、僕も納得しその日はそのまま僕はバイトに、海兎は“また今度”と帰っていった。



これが海兎との出逢い。ほとんど僕は流されていた感じだけど;











それから僕がバイトが無い日はよく遊んだよね。