君と僕との最後の一週間


「何にします?ここ早くてどれも美味しいんですよ。」

メニューを見ながら、海兎さんに聞いた。

「う~ん。俺これにするわ。」

と彼が指したのは、豚カツ定食。

「わぁ~美味しそうですね。僕は…どうしよう。迷うなぁ。………じゃあ、これにします。」

僕が選んだのは、ハンバーグ~きのこデミグラスソースがけ~定食。うん、美味しそう。

「それも美味しそうさね。飲み物どうする?

俺は水で良いや。」

「僕は、メロンソーダ頼みます。」

「ぷっ。何か味覚が子供だな。」
海兎さんは意地悪そうにからかう様に、笑った。

「なっ!良いじゃないですか。好きなんですから。」

そんな海兎さんに僕はまた、むくれてプイッと横を向いた。その仕草も面白かったのか、更に笑っている。

僕は腹が立って乱暴にボタンを押した。
間もなく店員さんが現れ、さっさと注文を済ませた。

「ゴメン。そんなに怒るなって。

さて、改めて言うのもなんだけどさ。

ハジメマシテ。海兎っす。
歳は18の本好きな高校生です。」