独房の僕に君がくれた光

恋愛(ピュア)

独房の僕に君がくれた光
作品番号
1793298
最終更新
2026/10/01
総文字数
4,789
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
3
いいね数
0
平成6年12月、34歳の荒瀬康二は、統合失調症の再発によって四度目の精神病院への入院を余儀なくされる。被害妄想に襲われ、わずか半日で現実感を失った康二は、病院に着くと独房室に閉じ込められる。三畳ほどの冷たい部屋で、昼夜の感覚さえ失い、生きる希望をなくしかけていた。

そんな康二の前に現れたのが、26歳の看護師・車瑠美だった。「おはよう」と声をかける瑠美の穏やかな笑顔は、冷え切った康二の心を少しずつ溶かしていく。独房から大部屋へ移った後も、二人は会話や食事を重ね、互いの孤独や過去を語り合うようになる。両親を幼くして亡くした瑠美の生い立ちを知り、康二は彼女への思いを深めていく。

やがて二人は病院の階段で思いを確かめ合い、康二にとって瑠美は「生きる希望」と呼べる存在になっていく。しかし、退院の日はやって来る。康二は「一人前になったら、また会おう」と瑠美に約束し、社会へ戻る決意をする。

絶望の独房で出会った一人の女性。その出会いが、康二の人生を再び歩き出すきっかけとなる。

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