その時、聞き覚えのある声が耳の奥まで届いた。
唯一の光を感じた。
「春日部先生・・・・!」
何故か、先生がいるだけで安心感があった。
どこかであれは一ノ瀬じゃないと思えてきた。
「ねえ先______」
そう言いかけた俺の声は春日部先生によってかき消された。
「一ノ瀬さん危篤かも」
いつものように静かな包容力のある声。だけど、そこには少し焦りを感じさせた。
先生はこういう時、嘘をつかない。
頭ではわかってるのに、体がその事実を拒絶する。
嘘だ・・・・・・!
そんなはずない。
だって一ノ瀬はさっきまで、
・・・・いつもの一ノ瀬だったから。
ごめんなさい・・・・・・!
ここにいてはいけない人だとわかってるけど、
どうしても目で確かめたくて、
嘘って証明したくって、
先生たちの中に突っ込み、
一ノ瀬がいる場所を目指した。
「白崎くん・・・・・・!」
先生のそんな声も届かないほど俺は進んでいた。
・・・・あそこだ。


