好きっていったら、困りますか

恥ずかしくなってそっぽを向いてしまう。



可愛いとは言えなかった。



でも、

似合ってるって言葉にして伝えてしまえたから、


褒めることができたから結構大満足だ。


そういうと一ノ瀬は頬を少し赤く染めた。


小さい声で「ゆ、うくんも、かっこいい、よ」


と言ったのは無情にも俺の耳には届かず、代わりに


「あらあら素敵ね。二人ともズボンとスカートまでお揃いにして」



女将さんの声が聞こえた。。



よく見ると一ノ瀬のスカートには柄が入ってるが元の布生地は同じなのかかなり似ている。




「そろそろ夕日が出て来て綺麗な頃だけど二人の写真私撮るわよ」


女将さんが気を遣ってなのかそんなことを言ってくれた。


「えいいですよ申し訳ないですし」

一ノ瀬はもちろん迷惑がかけれないからか断ったが、


「元カメラマンの血が騒いでるの。撮らせてちょうだい」


結局撮っていただくことになる。



____


「二人とももっと寄ってー」


オレンジ色の太陽が暖かそうに二人を見守っていた。



後ろ姿だけでなく、前を向いていろんなポーズをしたり。


思いつくポーズは全て試した。


かれこれいろんなポーズを撮っているとさっきよりも一段と暗くなってきた。


もうそろそろ終わりにしようかと一ノ瀬と目を合わせた。


その時、女将さんが口を開く。


「あそうだ。この前のカップルさんね。彼氏が片方の膝をついて指輪を彼女の手にはハメてなんちゃってプロポーズしてたよ。」



その言葉と共に、キラキラとした指輪を渡して来た。


えいや、、


は、?


黒いシルエット感が増されて、写真から顔が見えるかわからないがそのポーズを撮ったという記録はのこってしまう。


そもそも一ノ瀬とはまだ友達で、


いやなんで自分でまだとか言ってるんだ。




とりあえず、このポーズは撮らない。



撮ったら自分の想いが口から出てしまいそうで、できない。