好きっていったら、困りますか


あの時一ノ瀬に言われて、黒い普通の水着を買ったのだ。

「いいじゃん。競技用よりそっちの方がかっこいい。」


ボソッと小さな声で褒めてくれたがきっちり俺の耳には届いていた。



嬉しい。


無意識のうちに口角が上がってしまう。


これから毎日この服着ようかなって思ってしまうくらいだ。



「ねえ、浮き輪どうしよ」



泳げないからと一ノ瀬は浮き輪を持ってきていた。


問題は浮き輪にはまだ空気が入ってないこと。