好きっていったら、困りますか


そんな写真撮っても意味ないのに。


「さっき優くん私のこと撮ったから仕返しー」



「一ノ瀬のやろう・・・!」



俺がそういうと一ノ瀬は指をちっちっちっとやりながら俺の口元に近づけてきた。



「海莉。だよっ」


そうだった。会話に夢中になってたがここはカフェの中だった。危ない。


「海莉」


名前を呼んでみた。


そういえば名前の由来ってなんだろうな。


「なーに?」


にやにやとして見て来た。


その顔やめろと多少睨んで見たが、きょとんという顔をしていた。


「お客様。混んできたのでそろそろご退出願います」



「はーい」


気がついたらカフェに入ってから2時間くらい経っていた。



カフェを出て一ノ瀬がるんるんで歩き出した。



「いちの「海莉」


ウインクをして決めポーズを取ってる。

なのに全く決まってなくて思わず笑ってしまう。


「なんで笑うのー!海莉って呼ぶだけだよ」


「かーいーり」


「なーに」


「かいりー」


「なにー?」


バカップルみたいで恥ずかしくなって来た。


「ねえあそこの手作り体験やってみたい」



「手作りクリスマスオーナメント?」



「クリスマスツリーの飾り作れるの楽しそう!」



_____

まずは説明を受けた。


クリスマスオーナメントの形を決めて、俺も一ノ瀬も型にレジンを流し込んだ後、好きな飾りをつけるらしい。思ったより簡単そうだ。




「なんの形にするー?」


レジンを流し込む木の型には、ハートや星、クリスマスツリーやトナカイの形があった。


「俺は星かな」


「じゃあ私はクリスマスツリーで」



「今年もう使えないじゃん」



「イルミの思い出だからいいの」

ふと一ノ瀬の顔を見ると、少し悲しげ表情をしていた。