そう言って手を広げた。 一ノ瀬は身長がそこまで高くなく、俺の胸にすっぽりおさまった。 「これでショーメイできませんか?」 一ノ瀬とぎゅーしながら、店員の方を向くと、 ゴキブリでも見るかのような目で俺たちを見つめている。 げっ。 つい調子に乗っちゃった。 まあまあ、クレープのためだし。 「ではお席にご案内します」 四人がけのソファ席に案内された。 一ノ瀬が小声で 「ねえ私役になりきる才能あるくない?」 と言って来た。